1985年5月 岩手の江刺で1ヶ月あまりの研修が終わり、東京に戻る前に友達を呼んで温泉に。 そのとき寄ったのが大沢温泉。玄関を入ったとたん 大正時代にタイムスリップしたかのような世界に感動した。 GWということもあって館内も露天風呂も多くの人がいた。川沿いの混浴露天風呂はすばらしくてもう一度来ようと思ったのです。 その後4、5回は訪れたのですが、いつも正月とかお盆の時期。あまりの混雑ぶりに風呂を借りるのはあきらめていました。
今回友達が金曜に休みを取ったというので、大沢温泉へ。実に30年ぶり。自炊部宿泊です。 |
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湯治場風情はいまだ健在でした。宿の人に聞くと30年前と変わっていないとのことです。 この宿は古いところは200年経っているそうです。 大沢温泉はホテル部(山水閣) 旅館部(菊水館) 自炊部の3つに分かれているが、従業員の方は皆親切。 群馬のとある老舗旅館ののようにホテル部と木造旧館の従業員の態度が全く違うなんてことはないです。 |
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館内探索 売店 | 帳場 |
泊まった部屋 | |
卓球場 | 卓球をしに行くおばあちゃん(左)と案内する仲居さん |
炊事場 10円コイン式ガスコンロ | |
新しい炊事場 狭いけどこちらのコンロは無料 |
食堂もあります |
お風呂のご案内 | |
何はともあれ露天風呂へ。そうそうこれです、30年前と変わっていません。しかも運良く誰もいなくて貸し切り状態です。 | |
川の対岸には茅葺き屋根の旅館部菊水館が見えます。
大沢温泉のお風呂はすべて敷地内大沢の湯源泉のお湯です。 源泉温度51℃ ph9でヌルすべ感があります。 残留物質580mg/kgぐらい 検査年によって多少のずれ
露天風呂内には湯の華も。 加温、循環なしの源泉掛け流しですが、 消毒のために塩素投入する場合があるようです。
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大沢の湯露天風呂は混浴ですが、いろいろなところから丸見え状態なので女性には敷居が高いかも | |
南部の湯 菊水館のお風呂で、ちょうど露天風呂の対岸にあります。 木のお風呂で安らぎます。 春になると窓が取り払われて景色が楽しめるようです。
こちらも基本的に掛け流しですが、 時折消毒のため塩素投入する場合があるようです。 |
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菊水館は茅葺き屋根の風情がある建物 | 帳場 |
中も自炊部同様昔ながらの雰囲気が残っている | 橋を渡って自炊部に戻る |
薬師の湯 自炊部の内風呂 | |
入り口あたりは新しく改装されているようです。階段を下がっていくと風呂がある。 風呂場は昔のままで昭和感漂う。少し先の鉛温泉の内湯は2014年に新しく変わってしまったがこちらは変わっていないのがうれしい。 この風呂も他の風呂同様源泉掛け流しだが、塩素投入する場合もある。 どの風呂も同じ源泉でph9だが、ここの風呂がいちばんヌルすべ感がした。 |
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豊沢の湯 山水閣の大浴場 さすがにホテル部だけあって山水閣に入ったとたん廊下も暖房でぽかぽか。 脱衣所も浴場内もきれいで広々としていて一般受けしそう。 ただ、この風呂だけは掛け流し+浴槽内循環ろ過です。 |
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浴場内は湯気でもうもうとしている | 夏はガラス窓がなくなり半露天になるらしい |
風呂から外を眺めていてふと気がついた。河原に明らかに人工的な四角形に水がたまっている(下の右側写真) これは露天風呂跡?よくわからないが、もしここが露天風呂になればそりゃ気持ちよいだろうなと思う↓。 |
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さて、日が暮れてくると館内はいっそう湯治場らしい雰囲気が出て情緒あふれてきます。 炊事場ではご飯の支度が始まる。 障子の向こうでは明かりが灯り、なかからがやがやと話し声が聞こえてくる。 これでチントンシャンとか聞こえたらもう時代劇の旅籠そのものです。 |
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今夜のお酒
あさ開 純米吟醸(左) 盛岡の地酒 嫌いじゃないけど好みでもなかった。 冷やよりも常温の方がおいしく感じた。
ひととき(右) 2日前に山形東根温泉の六歌仙で買った発砲日本酒。 とても日本酒と思えない。シャンパンみたい。 すごくおいしくて帰ったら通販で取り寄せようと思う。 |
帰ってから気づいたのだが、山水閣にはもう一つ風呂があった。私としたことが失敗した。 まっ、また近いうちに今度は菊水館にでも泊まってみよう。 |