行田 柳の湯

廃業しました

利根大堰の近くに勝一という定食屋があります。安くてボリュームたっぷりのお店です。

利根川の水は冷たく、水からあがったあとはお風呂で暖まりたい。勝一の主人に銭湯のことを聞くと行田市駅近くに昔ながらの銭湯があるらしいとのことで早速行ってみました。

市営の無料駐車場の隣に柳の湯はありました。昭和っぽい外見良いじゃないですか。

暖簾をくぐって入ろうとすると男湯、女湯の文字がなく、どちらの扉を開けたらよいのかわからない。もう一度外に出てみると暖簾に小さく殿方、婦人と書いてありました。

無事男湯の扉を開けると何ともレトロな脱衣所の番台に無愛想なジジイが。番台はあまりにも開放的で着替え中のばあさんのいる女湯が丸見え。木の床にロッカーもなく籠があるだけ。客は私たち以外には誰もいなく貸し切り状態。

浴室はリフォームされているがシャワーが熱湯。すると風呂屋のじいさんがシャワーは熱いので使えないよと言ってくる。おまけにコフさんが湯船に水を入れようとすると入れるなと言う。全くうるさいじじいだ。金払って入ってんだから水ぐらい勝手に使わせろ。

そんなジジイが風呂から上がってみるとニコニコだ。どうやら先に上がっていた白石君が世間話をして機嫌が良くなったようだ。さすが社交家白石君。

その白石君の聞いた話では、この風呂屋は明治20年代創業だそうだ。その後3回ほど改装して現在に至っているらしい。じいさんに今年の3月になくなってしまった行田のもう一つの銭湯、島の湯の話をすると、そこの銭湯はタイヤを燃やして燃料にしていたと言う。それで島の湯のおじさんの手が真っ黒だったんだ。意外なところで謎が解けました。