月岡温泉は思ったより「町」でした。銀行や商店、住宅、おみやげ屋さんが並ぶ商店街。大きなホテルも建っています。でもお盆というのにあまり人は見かけません。 4人で訪れましたが2人は利き酒巡りなるイベントへ。その間私たち2人は熊堂屋のお風呂へ。
この宿のおばちゃん、巷では有名らしいのですがものすごく変わっています。
実は今回はここに宿泊しようかと事前に問い合わせの電話を掛けました。 すると開口一番「なんでうちのこと知ってんの〜?」となれなれしい口調。 泊まれるかどうか聞くと「その日ねー、いいんだけどさあ、あたし次の日朝早く出かけちゃうのよね。だから何もおかまいできないのよ。あたしはいないけど勝手に帰っていいからね。それでも良ければ泊まれるけど、ちょっと考えてみてよ。」
さらに自分のこといろいろしゃべりまくります。まるで昔からの知り合いみたいなしゃべり方。 誰もいないけど勝手に帰ってとはずいぶん不用心だけど大丈夫なのかと心配で予約はあきらめました。 |
|
お風呂は2か所 実際には写真よりもっと濃いエメラルドグリーンに見えました。表面には油が浮きまくっています。 当然ながらべたつく感じの浴感ですがいやな感じはしません。良い言い方をすれば肌にまとわりつくような浴感。 臭いも重油臭がします。でも珍しい温泉に入っているという実感が味わえるうれしい温泉です。 |
|
なぜかペンギンの湯口 | もう一つの浴室 |
お風呂から上がっておばちゃんとお茶を飲みながら雑談。ここでも話は止まりません。 足が痛くて病院に通っていて苦労しているとか。 温泉についてもいろいろと教えてくれました。 新潟県は日本では数少ない油田のある県ですが、この地もかつて石油を掘り出すために掘られたそうです。 ところが温泉を掘り当ててしまったのが月岡温泉なのだそうです。だから石油を多く含んでいます。 できるだけ油分を濾過をしているのですが、それでも石油は濾過しきれないそうです。 おまけに濾過装置は痛みが早くメンテナンスも大変らしいです。 おばちゃん曰く「うちはね循環なんかしないで源泉掛け流しだからね、本物の温泉だよ。他の宿のことは言わないけどね」
月岡温泉観光協会のHPによると源泉掛け流しはこの熊堂屋と隣の浪花屋の2軒のみになっています。 現在同ページの湯めぐり施設に熊堂屋が出ていますが、旅館一覧には載っていません。 宿泊はやめてしまったのでしょうか。 |
|
宿の正面には温泉発祥の地の石碑 |
温泉成分表 拡大できます |