小野川温泉 露天風呂

小野川温泉では露天風呂は新しい風呂。といっても、もうできてからずいぶん経っているけど。

どうも新しい施設には足が向かなく、後回しになってしまう。

今回は露天風呂が好きな友達もいるので行くことに。

でもこんな時にやってるのかなあ。

 

おみやげ屋さんのおばちゃんに聞くと

「お湯はいつもあるから入れるよ。でも屋根もないし、

こんな雪の日に行かなくてもその辺の旅館でも入れてくれるよ」

 

雪の中歩いていってみると、建物は半分雪の中。

 

しかし車が1台駐まっていて、深い雪には足跡が・・・

もの好きは私達だけではなかった。

無人の施設には料金箱があってそこに200円を入れる。

 

先客は3.11大震災で米沢の仮設住宅に住んでいる人だった。

家は無事だったけど原発事故の影響で4年近く経った今でも帰れない。

東電との補償の問題も解決していないと言う。

 

同じ東北でも今までは雪の降らない地域。

豪雪の冬に最初はとまどったが今は慣れた。

こちらでは車も4駆じゃないと使えないので買い換えた。

だからこの雪でも露天風呂の前まで車で来られる。

4駆は無敵だよ。と表情は明るい。

露天風呂は予想以上に良い雰囲気でした。

 

お湯は適温でいつまででも入っていられる。

ピリピリする寒さの中お湯につかっていると非常に気持ちがよい。

 

当然ながら源泉かけながしで、湯の華も見られる。

お湯を飲むと相変わらず塩味が効いていておいしい。

 

ここには旧源泉の分析所しか見あたらなかった。

80℃  ph7

先客は先に出たのだが、どうもタイヤの滑る音がする。

いろいろ作業しているようだが、滑る音は消えない。

 

ちょこっと顔を出して「車、押しましょうか」 と聞くと

「いや、大丈夫」と言いながらスコップで雪をかいていた。

 

5分後ぐらいに無事脱出する音がした。

安心してまた風呂に入れる。

 

4駆は無敵と言った手前、手伝ってもらうわけには

いかなかったんでしょうね。

まあ、こちらも裸だったし。