微温湯温泉  旅館二階堂

 

旅館二階堂は茅葺き屋根の残る宿で、昔から一度泊まってみたいと思っていた。

念願かなって、お盆休みに友達と微温湯、不動湯温泉と秘湯2連泊してきた。

ちなみに微温湯は「ぬるゆ」と読む。温湯という漢字の「ぬるゆ」は他にもあるけど

微温湯という漢字のぬるゆは他に知りません。

 

訪れた日はあいにくの雨。微温湯への道は超悪路だ。

車一台がようやく通れる細いダートの山道を延々と走る。

大雨で道が川のようになっているところもある。

運転ミスをすれば携帯も通じないので命取りになりかねない。

こんなに恐い道は初めてだった。

 

ようやく宿に着くと宿の人が

「それは旧道だ。今は新しい道ができていてその道はもう使われていないよ」とのこと。

 

 

宿は3棟続きで茅葺き屋根の宿はいちばん奥。

手前2つも明治後期と大正初期の建物だ。

とても現代とは思えない光景。

 

残念ながら泊まった部屋は茅葺きではなかったが、

素朴な昔の温泉情緒を十分味わえる。

 

大変な思いをしてきただけの甲斐があり、

湯治場風情を満喫できます。

 

食事は一階の大広間で出される。

 

風呂は別棟にあり、渡り廊下を通って行く。

硫黄の臭いがプーンとする透明な湯。

静岡の赤石温泉「白樺荘」に通じるものがある。

木の浴槽に筒からドバドバと源泉が注がれている。眼に良く効く温泉らしい。

ただ源泉が32〜3℃と低いため隣に沸かし湯の真湯がある。こちらはポリ浴槽。

 

夏とはいえ肌寒い山の中。さすがに源泉浴槽だけでは体が冷えるので、

暖まり湯と源泉浴槽と交互に入った。  2000/8/12

   

以下個人的な日記です

温泉と宿の雰囲気には大満足したのですが、翌朝車に乗り込むとエンジンがかからない。バッテリー上がりだ。

幸い他の車とブースターでつないでもらいエンジンはかかった。

ところがその後、土湯峠で昼食を取って車に戻るとまたエンジンがかからない。

今度は他の車とつないでも全くダメ。結局大雨で車から一歩も出られないままJAFの到着まで2時間ぐらい待つことに。

   

JAFの車で牽引されて土湯峠を下り(まだ旧道しかない時代でくねくね道の下りは恐かった)

福島市内のイエローハットでバッテリーと太いブースターケーブルを購入した。

3万近くの出費になってしまったが昨日の微温湯への山道でトラブラなかったのは不幸中の幸いだった。