私にとっては思い出深い温泉 1991/2/13 猫魔のスキーの帰りに土湯沢温泉の看板に惹かれて除雪されていない脇道に入った。 ところが途中でスタックしてしまった。夜7時頃で森の中は真っ暗だ。 車から降りて懐中電灯片手に300mほど歩いていくと宿の灯りが見えた。 宿には普段はおじいさんと孫娘しかいないが、たまたま息子が来ているからと車の脱出を手伝ってくれた。 |
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お風呂を借りるだけの予定が急遽泊めてもらうことになった土湯沢温泉。 異次元の世界だった。 民家のような小さな宿は水車で自家発電をしていてる。 電気が使えるのは居間だけで、廊下にはランプがある。
小さなお風呂は木製で、ぬるめの温泉がドバドバと入る。 風呂の外に水車があり、温泉で回すのだから湯量は半端じゃない。 |
風呂から上がると居間で夕食に作ってもらったそばを食べながらおじいさんと話。 この温泉は眼に良く効くそうだ。かつては大関の小錦が湯治に来たこともあるという。 あの巨体が小さな風呂に入るのには苦労したとか。 でも今はほとんど客を取ってなく、孫娘と二人でひっそりと暮らしているという。 その孫娘には超能力があるという。 病気を治す力があるのだが、その力を騒がれて多くの人が寄ってきた結果人間不信になり、今はこうして世間からはなれて暮らしているらしい。 そういえば娘さんはそばを作ってくれたが、それ以外全く姿を見ないなあ。 長い話も終わり、ランプのある廊下を通って部屋に。部屋は真っ暗なので寝るしかない。 何枚も重ねた布団が重かった。 本当にお世話になったありがたい宿でした。 |
2000/8/11と 2001/8/25 土湯沢温泉はキャンプ場になっていた。民家のような宿は残っているが営業はやめてしまったみたいだ。 水車の位置も変わっていて使われていないので電気が引かれたのだろう。 温泉は入ることができたが、以前と変わらずぬるめのお湯がドバドバでした。
その後国道から土湯沢温泉の看板も消えてしまったのでなくなってしまったのかもしれない。 |